QC試験3級 覚えておきたい定義や計算式
計算式編
工程能力指数:Cp (上限規格値 – 下限規格値) ÷(標準偏差の6倍)
*注意:1.33あれば良し
かたよりを考慮した工程能力指数:Cpk (上限規格値 – 平均値) ÷(標準偏差の3倍)と (平均値 – 下限規格値) ÷(標準偏差の3倍)
標準正規分布への規準化(標準化) Kpの値 =(観測値 – 平均値)÷ 標準偏差
偏差平方和(S)=(測定値 ー 平均値)を2乗したものをすべて足す
不偏分散(V)= 偏差平方和÷(データ数 ー 1)
標準偏差 ( s ) = 不偏分散の平方根
相関係数(r = -1≦0≦1)
Sxy / √Sxx X √Syy
Sxy=XとYの偏差積和
Sxx=Xの偏差平方和
Syy=Yの偏差平方和
Xbar-R管理図 管理限界線
Xbar-bar ± A2 x Rbar (Xbar管理図)
D4 x Rbar (R管理図)
定義編
<QC的モノの見方・考え方>
マーケットイン:お客様や市場のニーズを把握し、これらを満たす製品やサービスを提供することを優先する考え方
プロダクトアウト:作ったものを売りさばく考え方
後工程はお客様:自分が作った製品やサービスを受け取る人・組織をお客様とする。 よって後工程もお客様。お客様(後工程)に不具合のない製品やサービスを届けられるように、自工程で品質を担保する。
<品質>
品質:顧客が要求している性質や性能をさし、提供される製品やサービスを評価する「ものさし」になる。 JIS Q 9000:2015では「対象に本来備わっている特性の集まりが,要求事項を満たす程度」と定義している
不適合:規定の要求事項を満たしていないこと(規格値の外側) 異常:プロセスを構成する4Mなどがいつもとは違った状態になり管理水準から外れること(管理限界線の外側)
設計品質:製品設計の段階で設定される品質水準(狙いの品質ともいう)
製造品質:設計品質をもとに製造された製品の品質(できばえの品質/適合の品質ともいう)
<日常管理・方針管理>
日常管理:業務分掌、維持管理活動、自主的な活動
方針管理:トップダウン、一貫性、組織方針と部門方針のすり合わせ
管理項目:プロセスからの出力として製品の状態を示す項目。製品側で測定できる特性。
点検項目:管理項目に影響を与える設定・加工条件となる項目。設備側で測定できる特性。
<未然防止>
フェールセーフ:製品や設備が動作中に問題が発生しても、安全を確保するしくみ
フールプルーフ:人が間違った行いをしようとしても、出来ないようにするしくみ
3H:初めて、久しぶり、変更 意図しないばらつき、変化(異常)が発生するポイント。適切な方法で管理、モニタリング(異常検知)、変動要因の分析・特定、是正措置、恒久対策が必要
FMEA:故障モード影響評価解析 発生度、影響度、検出度、重要度スコア 未然防止のために作成され、設計・開発の場面で活用される
FTA:故障の木解析 トップ事象、And/orゲート 未然防止のために作成され、設計・開発の場面で活用される
<検査>
全数検査:製造品質を確保するための方法
抜取検査:ロットから統計的に導き出された個数をランダムに抜取り判定する方法
間接検査:受入検査時に、提供側で実施した検査結果を書面の確認のみで判定する方法
<QC活動>
QCストーリー 問題解決型のキーワード:現状把握、要因解析
QCストーリー課題解決型のキーワード:攻めどころ、成功シナリオ
QC7つ道具:チェックシート、パレート図、特性要因図、散布図、ヒストグラム、管理図、層別またはグラフ
新QC7つ道具:親和図、連関図、系統図、アローダイヤグラム、PDPC法、マトリックス図法、マトリックスデータ解析法(N7で唯一データを扱う)
試験情報などはこちら 日本規格協会(JSA)ホームページ