新規公開株ではない「IPO」

投稿者: | 9月 25, 2022
IPO

Input Process Output=IPO

プロセス改善でのIPOはInput→Process→ Output(SIPOC

IPOは一般的にはInitial Public Offeringの略語として知られており、「新規公開株」や「新規上場株式」などと訳されています。 しかしながら、プロセス改善の領域での「IPO」新規公開株という意味ではなく、Input→ Process→ Outputです。「Input」はサプライヤーから投入される材料や情報を意味します。「Process」はそのままプロセス、工程です。「Output」は、工程から出力され顧客や後工程が引き取るものを意味します。「Input」を提供するサプライヤーを含め、その頭文字のSと「Output」を受け取る顧客=カスタマーの頭文字のCを付け加えて「SIPOC」(サイポックと読む)として、改善が必要な工程を俯瞰するためのツールとして使用する機会が多々あります。(下図参照)

IPO

Input Process Outputの画像

InputとOutputが意味するもの

このSIPOCの中で、Inputとして定義されるものは、工程に投入される人、機械、材料、手順、環境、情報などで、プロセス内部で消費・加工されるものです。そしてOutputとして定義されるものは、工程から出力されたもので、サービスや製品、あるいは後工程が必要としている情報などです。工程に投入されたものが、何に変換されて出力されるのかを図示化して、工程の現状把握を行い、尚且つ工程を俯瞰するために作成されます。

現状のステップ

次に投入されたものが、工程内でどのように手を加えられ、変化して行くかについて、多くても6~9のステップを表します。その中で工程に投入されたものや情報が、ただ左から右へ流れるだけの一連のステップで構成されているのであれば、それらはムダなステップとして認識でき、改善の対象になります。ですから工程内に潜む、「ムダ」や「顧客から見て意味のないステップ」を見つけ出すのに役に立つというわけです。

理想的なOutput

理想的な「Output」は、顧客や後工程が必要な時に、必要なものを、必要なだけ引き取れることです。しかしながら、現実は「Output」に付加価値を持たせるステップは数少なく、付加価値を与えないステップが多々存在します。単にモノや情報を移動させるステップ、長い承認ステップ、やり直し作業のステップなどがそれに該当します。

顧客・後工程からの視点

ここで注意して欲しいことは、一連の作業ステップを作業者側からの視点ではなく、顧客・後工程からの視点で見るということです。「Input」されたモノや情報が、現状どのように消費・加工されているか?が鍵となります。「Output」が理想的な状態(必要なものを、必要な時に、必要なだけ)で出力できているのか?できていないのであれば、それはどのステップに原因があるのか?を見つけ出したいのです。

3X3で評価

 Input→ Process→ Outputで工程の一連のステップが俯瞰できたら、次は各々それらを「品質/Quality」「納期/Delivery」「コスト/Cost」の3つの観点から評価します。プロセスに投入されるモノや情報の「品質」はどうか?。期限通りに前工程から届いているか?。予算に対して実際はいくらかかったかといった具合です。つまり、前工程から受け取る「Output」を数字を使って評価するのです。 次に自分達のプロセスも同様に評価します。プロセス内の一連のステップでの直行率(品質評価)はどうか?。サイクルタイムはどの程度か(納期評価)?。プロセスを稼働するあたってのコストはどれくらいかかっているか?(コスト評価)です。最後にプロセスから出力される「Output」の評価に取り掛かります。欠陥品は作っていないか。納期は守れているか?。プロセス全体にかかったコストはいくらだったかのように。(下図参照)

3X3の視点

原因追求へと前進する

SIPOCで現状をうまく図示化できれば、改善努力をどこへ注力したらよいかが容易に理解できます。調査している自分だけでなく、改善チームメンバー、プロジェクトのスポンサーも同様に現状の理解度が増すことは間違いありません。次は問題の原因追求のフェーズへと改善のプロジェクトを前進させましょう!

以下からSIPOCのフォーマットがダウンロードできます。是非ご自分のプロセスの現状把握に役立たせてください。

SIPOCテンプレート

ファイルのダウンロードはこちらから

 

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