リーンシックスシグマとは?

投稿者: | 8月 28, 2022

原則

リーンシックスシグマとは?

プロセス上に存在する「ムダ」「バラツキ」「ボトルネック」を見つけ出し改善することで、経営上の課題に対して大きな成果を生み出すことができるものです。

リーンシックスシグマとは?, ムダ・ムラ・ボトルネック

ムダの排除 バラツキの低減 ボトルネック解消

リーンシックスシグマでパフォーマンス向上

工程に潜む「7つのムダ」を排除することによって生産時間の短縮、コストの削減が可能となります。「バラツキ」は「偶然原因によるバラツキ」と「異常原因によるバラツキ」の2つに分類することができ、まずは「異常原因によるバラツキ」を低減・最小化することで、工程からのアウトプットや品質を予測可能な状態へ持っていきます。そして、工程の中の「ボトルネック」(プロセスの流れが停滞する場所、仕掛品が溜まるステップ)を解消することで、工程の流れを改善し、パフォーマンスを向上させるのです。

 

パフォーマンス向上のための5つ原則

パフォーマンスを向上させるためには5つの原則に沿って改善を進めていきます。5つの原則とは、

  1. カスタマー(顧客、次工程)の視点から「価値(Value)」を定義する
  2. Value Stream(価値の流れ)を特定する
  3. 中断、澱みのない製品/サービスのフローを実現する
  4. カスタマー(内部・外部)がプロセスから価値を引き出す(プル指向)
  5. 常に完璧を目指していく

となります。

 

後工程引き取り

「必要なもの」を「必要なとき」に「必要なだけ」後工程が引き取れる状態を作り出すまで継続して改善を進めていくのです。 これを達成するには、工程全体の作業のペース(タクトタイム)、誰がやっても同じ結果でるような「作業標準」、異常な状態がすぐに発見できる仕組み(手元化・5Sの行き届いた作業エリア)が必要になります。 その結果、生産時間の短縮、コストの削減が得られるのです。

 

DMAICによる改善プロジェクト

ISO 18404:215でも述べられているように、リーンシックスシグマでパフォーマンス向上を狙うには、組織的な「リーンシックスシグマ戦略」「推進組織」「鍵となる人材育成」が必要となります。職場の効率と成果を可能な限り高めるために7つのムダや品質のばらつきをValue Stream Map (価値の流れ図/ものと情報の流れ図)などのツールや統計的なデータ分析、実験計画法、仮説検定などを活用しDMAICに沿ってプロジェクトが進められていきます。

 

DMAICとは何でしょうか?

Define(定義)、Measure(測定)、Analyze(分析)、Improve(改善)、Control(維持管理)の5つのフェーズからなる改善ストーリーです。

 

Define(定義)フェーズ

このフェーズでは、顧客ニーズが明らかにされ、改善されるべきプロセスプロダクトが特定されます。何を改善するのか?取り組む問題の範囲とプロセスの境界を特定し、なぜこの問題に取り組むのか、顧客の問題は何かなどを明確にします。

 

Measure(測定)フェーズ

このフェーズでは、プロセスを測定するためのベースラインとなるターゲットを決定します。プロセスにおけるインプットとアウトプットの数値的変動を明確にし、どのように測定するかを決定します。主に「データコレクションプランを立て、サンプリングの手段を考える」、「工程能力(プロセスケイバビリティー)を計測する」、「プロセスマップの詳細を可視化させる」、「現状のプロセスベースラインを観察する」、そして「現状を測定」します。

 

Analyze(分析)フェーズ

このフェーズでは、プロセスのアウトプット(y)に影響を与える主要なインプット(fx)がプロセスの中でどのように影響を与えているかを明確にします。主に「問題やムダに対して可能性のある要因を特定する」、「4Mなどの変化点から根本原因を突き止める」、「データを分析し、どこに問題があるかを探る」、「根本原因の不具合をどうやったら取り除くことができるか」、「どのように問題を解決するか」、「根本原因の優先順位付け」などが行われます。

 

Improve(改善)フェーズ

このフェーズでは、工程改善、問題解決のための対策案の実行、パイロット(試作)を実施し、これらによってもたらされる効果の確認、記録、モニタリングなども併せて行われます。主に「ムダの削減(工程から複雑さやバラツキをなくす)」、「工程の複雑さの軽減を目指したプロセスの簡素化・簡略化(ストリームライン)」、「バラツキの軽減:成功事例を標準化する」、「改善点をテストし、その結果を評価する」、「パイロット(試作)を実行しデータを収集する」、「テストアウト、データ確認、管理項目のデザイン」、「意図したとおりの改善を維持できる手順、実行計画立案」、「改善を展開していく方法、コミュニケーション、変更のタイミングやトレーニングなどの実施」などが行われます。

 

Control(管理)フェーズ

このフェーズでは、改善した結果を維持管理するための計画立てを行います。「元に戻らないためにどのような工夫をするか」、「管理項目、管理水準を設定し、QC工程図を作成、展開する」、「標準作業書を完成させ展開する」、「管理図などを使いプロセスを監視する」などが行われます。

 

使用ツールの紹介

リーンシックスシグマのDMAICフェーズにおいてどのような改善ツールが使われるかをご紹介します。

Define

プロジェクトチャーター
SIPOC
VOCデータ(顧客の声)
コミュニケーション計画
利害関係者分析
プロセスマップ
バリューストリームマップ
リスク軽減プラン
プロジェクトプラン
ワークブレークダウンストラクチャー

Measure

バリューストリーム/プロセスマップ
データ収集計画
工程能力分析(Cpk他)
更新されたリスク軽減プラン
図表 (パレート図ほか) 統計データの要約
測定システム解析
特性要因図
X-Y マトリックス
時間計測/時間観察シート

Analyze

潜在的な真因または仮説のリスト
特性要因図
Brainstorming
親和図
優先順位のついた核心原因のリスト
仮説検定
FMEA(故障モード影響解析)
相関回帰分析
分散分析(ANOVA)
RIP
News Paper

Improve

対策案のリスト
対策実施プラン
データ予測または見積もり
パイロットプランと結果
DOE(実験計画法)
ピューマトリックス
ピックチャート
維持プラン
理想のバリューストリームマップ
将来のバリューストリームマップ

Control

SOP
プロセス観察プラン
管理図
工程異常管理報告書
有効な対策案
トレーニング計画
Lessons Learned
ポカヨケ
目で見る管理(KPIs, 図表等)
プロジェクトリスク分析
アクションプラン
維持プラン

ここに記述しているのはほんの一例です。改善プロジェクトの内容によって使い分けが必要になることも覚えておいてください。

このページでは「リーンシックスシグマとは?」から「ムダ・ムラ・ボトルネック」の排除を行うための改善プロジェクトで使用されるツールまでご紹介しました。

 

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