QC検定3級®手法編 練習問題①解答・解説

基本統計量の計算問題 解答・解説

問題 1

ある生徒5人が受けた小テストの点数が {10, 5, 8, 5, 7} でした。このデータセットの平均値、中央値、最頻値をそれぞれ求めてください。

解答

平均値: 7点

中央値: 7点

最頻値: 5点

 

解説

平均値: 全てのデータの値を足し合わせ、データの個数で割ります。
(10 + 5 + 8 + 5 + 7) / 5 = 35 / 5 = 7

中央値: データを小さい順に並べ、中央に位置する値を探します。
データ: {5, 5, 7, 8, 10}
中央に位置するのは 7 です。

最頻値: データの中で最も頻繁に出現する値です。
5 が2回出現しており、最も多いため最頻値となります。

 

問題 2

標本として集めた、あるクラスの生徒10人の身長データ (cm) が以下の通りです。
{155.2, 162.5, 158.9, 170.1, 165.3, 159.8, 166.7, 155.2, 168.0, 163.3}
このデータの平均値、分散、標準偏差を求めてください。

 

解答

平均値: 162.5 cm

分散: 26.8

標準偏差: 5.2 cm

 

解説

平均値: 全ての身長を合計し、人数(10)で割ります。
(155.2 + 162.5 + … + 163.3) / 10 = 1625.0 / 10 = 162.5

 

分散: 標本データの場合、各データの値と平均値との差(偏差)を2乗し、それらを合計したもの(偏差平方和)を(データ数-1)*自由度で割ります。

 

偏差の2乗の合計:(偏差平方和)
(155.2-162.5)² + (162.5-162.5)² + … + (163.3-162.5)²
= (-7.3)² + (0)² + … + (0.8)²
= 53.29 + 0 + 12.96 + 57.76 + 7.84 + 7.29 + 17.64 + 53.29 + 30.25 + 0.64 = 240.96

 

分散の計算: 240.96 / (10-1) = 26.77

26.77 ≈ 26.8

 

標準偏差: 分散の正の平方根です。
√26.8 ≈ 5.177…
小数点第2位を四捨五入すると 5.2 となります。

 

 

正規分布の確率計算問題

これらの問題を解くには、まず与えられた値を標準正規分布(平均 0、標準偏差 1)に変換するための「標準化」という作業が必要です。

標準化の式は以下の通りです。

Kp = (X – μ) / σ

ここで、Xは測定値、μは平均、σは標準偏差です。

 

問題 3:製品の重量

 

条件:平均 μ = 500, 標準偏差 σ = 5,  X 508 となる確率

  1. 標準化:

Kp = (508 – 500) / 5 = 8 / 5 = 1.6

  1. 正規分布表から確率を求める:

Kp値1.6の上側確率は、正規分布表より「0.0548」

問題で求めている確率は Kp≤1.6ですので、1 – 0.0548 = 0.9452となります。

解答:約 94.5%

 

問題 4:最高血圧

 

条件:平均 μ = 125, 標準偏差 σ = 10, X ≧ 110 となる確率

  1. 標準化:

Kp = (110 – 125) / 10 = -15 / 10 = -1.5確率を求める

  1. 正規分布表から確率を求める:

正規分布は左右対称なので、Kp=-1.5 は Kp=1.5 と同じ値になります。

Kp値1.5の上側確率は、正規分布表より「0.06681」

問題で求めている確率は Kp≤ = 1.5ですので、1 – 0.06681 = 0.9331… 約 0.9332 です。

解答:約 93.3%

 

問題 5:資格試験の得点

 

条件:平均 μ = 70, 標準偏差 σ = 15,  60 X 95 となる確率

  1. 標準化(2箇所):
    • X = 60 のとき:Kp1 = (60 – 70)/15 = -10/15 ≈ -0.67
    • X = 95 のとき:Kp2 = (95 – 70)/15 = 25/15 ≈ 1.67

範囲の確率を計算:

求める確率は Kp -0.67 以上 1.67以下です。

    • Kp 1.67以下 = 1 – 0.04746 = 0.9525…$
    • Kp -0.67以上 = 0.25143…
    • 0.9525 – 0.2514 = 0.7011

解答:約 70.1%

 

問題 6:不良品の抽出(反復試行の確率)

条件:試行回数 n=5、成功確率 p=0.1(不良品が出る確率)、求める成功回数 r=2

この問題は、二項分布の確率の公式

P(X=r) =nCr x pr x (1-p)n-r

を使用します

式を立てる:

P(X=2) =5C2 x (0.1)2 x (1-0.1)5-2

計算する:

    • 5C2 = 5!/2! x (5-2)! = 5x4x3x2x1/2x1x(3x2x1) = 10
    • (0.1)2 = 0.01
    • (1-0.1p)5-2 = (0.9)3 = 0.729
    • 10 x 0.01 x 0.729 = 0.0729
    • 小数点以下第4位を四捨五入 = 0.073

解答:7.3%

 

 問題 7:クイズの正解確率

条件:試行回数 n=4、成功確率 p=1/4=0.25

「3問以上正解」なので、3問正解と4問正解の確率を合計します

3問正解する確率:

P(X=3) =4C3 x (0.25)3 x (1-0.25)4-3

= 0.046875

4問正解する確率:

P(X=4) =4C4 x (0.25)4 x (1-0.25)4-4

= 0.00390625$

合計する:

0.046875 + 0.00390625 = 0.05078125

解答:約 5.1%

 

問題 8:フリースローの期待値と分散

条件:試行回数 n=100、成功確率 p=0.7

二項分布 B(n, p) における期待値 E(X) と分散 V(X) の公式を使います。

  • 期待値:E(X) = np
  • 分散:V(X) = np(1-p)

期待値の計算:

E(X) = 100 x 0.7 = 70

(100回投げれば、平均的に70回成功するという意味です)

分散の計算:

V(X) = 100 x 0.7 x (1 – 0.7)

= 100 x 0.7 x 0.3 = 21

 

解答:期待値 70、分散 21

 

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